生命保険の仕組みとは?保険金の支払いの種類、受け取るときの手順も解説します。

保険の仕組み、支払い方法、受け取り方法は? 保険

生命保険は世の中の大勢の方がお金を出し合って、困ったとき助け合う相互扶助の精神をもとにして成り立っています。

生命保険会社は相互会社という形態の会社ですが、あまり耳なじみがない言葉かもしれません。

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相互会社とは

会社はいろいろな形態があります。株式会社なら聞いたことがあるでしょう。

そのうちの形態の一つに相互会社と呼ばれるものがあり、生命保険を取り扱う会社のみ該当します。株式会社は株主がおり、株式を購入して会社に出資するかわりに、経営に意見を述べたり利益の一部を配当金として受け取れたりします。

相互会社は保険契約者が社員となって、会社の構成員となります。
社員は年1度の決算で余剰金が出ると配当として割り当てられます。生命保険会社は契約者から保険料として預かったお金運用して増やす努力をし、死亡率などのいろいろな確率や統計に基づいて契約者不公平にならないよう努めています。

保険の契約をするときは告知所の提出が義務づけられていることがほとんどです。病気になるケース、死亡リスクの高い方をほかの契約者と同じ条件で契約してしまうのは偏りと不公平さが生じてしまうということになるからです。

こうして相互扶助の精神に基づきいろいろ工夫をしてみることで予定通り資金を運用して、その利益がプラスになったものが余剰金なのです。そしてこれは配当として社員に割り当てられます。

生命保険会社のお金の流れは思ったよりわかりやすいのです。

保険金の支払いの種類と仕組み

保険契約すると保険料を支払い、条件に該当する状況となれば保険金をうけとれます。支払い、受取の細かな条件は各生命保険会社、保険商品により様々ですが、その一般的流れを紹介します。

保険料は契約者が保険会社に払うお金であり、一般に月払い、半年払いなどがあって、月払いは文字通り毎月決まった保険料をコツコツ払うものであり、半年払いや年払いは一定期間の保険料まとめて先に払うものです。まとめて払ったほうが保険料がお得になるケースがほとんどです。

保険料は払込期間が定められていて、掛け捨ての定期保険は期間中ずっと払い込みますが、積み立て機能がある保険は払込期間の長さを調整できます。

その期間が長いと月々の負担が減り短いときは大きくなるわけですが、期間が終われば早い段階で払い込みから解放されることができます。この時も払込期間は短期のほうが保険料としてはお得に設定されています。

保険会社は払い込まれた保険料を運用しています。大きな額を運用できる期間が長いほど会社として利益を生むチャンスが増えますから、保険料の払込期間が短くドンとまとめて払い込まれたほうが保険会社としては助かります。

よって短期払い、年払い、一括などの場合であれば、保険料がお得だったり返礼率が高いなどの恩恵受けられるようになっているのです。

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保険金の受け取り

保険金の受け取り事由は契約により様々ですが、掛け捨て保険は契約者の死亡、けがなどが代表的なものです。

積み立て式保険は、不測の自体はもちろんですが、満期になったときも返戻金を受け取れるようになっています。

あらかじめ保険金の受け取り時期が決まっている積立式保険は、受け取り可能時期が近づくとハガキなどで通知が来ます。その記載に従い受け取り申請をすれば数日以内に保険金が振り込まれます。

保険金をすぐに受け取らないという選択肢もあります(基本的に申請しないと保険金は受け取れません)。すぐ保険金を受け取らずに据え置く場合は、そのお金はさらに保険会社によって運用され、据え置き期間に応じた据え置き利率が適用されます。

満期以外で保険金の受け取り対象になったら、すぐ保険会社に連絡しましょう。状況を説明すると請求書を発行して必要書類を指定してくれるので、それに従って郵送などで提出します。手続きが終わって請求内容に問題がなければ1週間程度で保険金が振り込まれるはずなので、あとは待つだけです。

このような手続きには慣れている人の方が少ないと思います。事前にシミュレーションしておくと良いでしょう。

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