車庫飛ばしとは何か?合法的に好きな地名のナンバーを取得できるのか?

車庫飛ばしとは? 車の豆知識

車庫飛ばしという言葉を聞いたことがあると思います。

端的に言えば、実際とは異なる場所で車庫証明を取る行為なのですが、これは犯罪行為にあたります。

そもそも車庫飛ばしはどんな行為を指すのか?
ナンバーの地名と車庫飛ばしの関係とは?

どのようにして行うのか?
罰則や取り締まりは行われるのか?

これらについて解説します。

sponsored link

車庫飛ばしとは

車は「使用の本拠」から直線距離で2km以内に「保管場所」を用意せねばなりません。

その保管場所を「きちんと用意したよ(そして車はそこに置くよ)」という証明いわゆる車庫証明です正確には”自動車保管場所証明”と言います。

その車庫証明を受けた場所とは違う所に車を保管することを、広い意味で車庫飛ばしと呼びます。

ナンバーの地名と車庫飛ばしの関係とは

車庫飛ばしは、ナンバーの地名を自分の好きな所にしたいときに行われたりもします。
「品川」「横浜」「神戸」などが定番の人気ナンバーですね。

どういうことか説明します。

ナンバーの地名は、車検証上の「使用の本拠」に記載されている住所が元になります。
その住所を管轄する運輸支局によってナンバーの地名は決まるのです。

では、その「使用の本拠」は何によって決まるのでしょうか?

その「使用の本拠」を決定するのが、車庫証明(自動車保管場所証明)なのです。

車庫証明に記載される「使用の本拠」が車検証にも記載されます

よって、取得したいナンバーの地名があるときは、車庫証明を取得する時に「使用の本拠」をその地名に対応した住所にしてしまえば良い、ということになります。

この「使用の本拠」を実際とは異なる場所にすること、それが車庫飛ばしなのです。

つまり、車庫飛ばしは希望の地名ナンバーを取得するための方法でもあるんですね。

sponsored link

車庫飛ばしを行う方法

広い意味での車庫飛ばしを行う方法は、「自動車の保管場所」か「使用の本拠」、あるいはその両方において、事実とは異なる内容で車庫証明を申請することです。

車庫証明申請の基本ルール

車庫証明の申請書はこのようになっています。

基本ルールはこうです。

・この②「自動車の保管場所の位置」は、①「自動車の使用の本拠の位置」の半径2km以内である必要があります。

・さらに、①「自動車の使用の本拠の位置」は、③「申請者 住所」と基本的には同一でなければいけません。

それらを同一にしない場合は、その「使用の本拠の位置」で本当に使用していることを証明する書類が必要になります。

・③「申請者 住所」は、住民登録している住所と同じである必要があります。

このどこかで細工することで車庫飛ばしは行われます。

「自動車の使用の本拠の位置」

この「使用の本拠の位置」は、個人の場合であれば、基本的には住所と同じでなければなりません。住所と異なるところを「使用の本拠」として申請するためには、本当にそこで暮らしていることを証明する書類を提出せねばなりません。

この証明のために必要なのは、一般には住所の宛名の記載のある日本郵便の消印付き郵便物や、公共料金の領収書などが用いられます。

ということは、例えば私設私書箱(住所代行)や友人・親類の家などに自分宛ての郵便物を幾つか届けさせれば、実際に住んでいる住所とは異なる場所を「使用の本拠」にできてしまうということなります。

※何を証明に用いることができるかの最終判断は各警察署によります

「申請者の住所」

これは、基本的には住民票の住所と同じでなければなりません。
つまり住民登録している住所、ということです。

ただ逆に言えば、住民票を実際に移してしまえばそこの住所を書ける、ということになります。

実は住民票の移動(転出と転入)は、それを証明する書類などは無くても行えます。つまり虚偽の転出・転入をすることも可能なのです。

ただし、それを行うと公正証書原本不実記載(刑法1571項)になり、5年以下の懲役または50万円以下の罰金が課される重い罪となります。絶対にしてはいけません。

ただし、車庫証明申請に際して本当に転出・転入するのであれば、少なくとも申請時にはもちろん法には触れません。

なお、車庫飛ばしの方法として他人の名義を借りるという方法が解説してあることもあり、車庫証明を取得したら名義を戻す、などと書いてあることもありますが、基本的には名義変更にも車庫証明が必要なので、名義を借りることの車庫飛ばしは現実的ではないと思います。

車庫飛ばしに罰則はあるのか?

もちろん、車庫飛ばしには罰則があります。

自動車の保管場所の確保等に関する法律の第十七条には、以下のように定められています。

2 次の各号のいずれかに該当する者は、二十万円以下の罰金に処する。

一 自動車の保管場所に関する虚偽の書面を提出し、又は警察署長に自動車の保管場所に関する虚偽の通知を行わせて、第四条第一項の規定による処分を受けた者

つまり、車庫証明の申請時にウソを書いたら20万円以下の罰金だよ!ということです。

また、次のようにも定められています。

3 次の各号のいずれかに該当する者は、十万円以下の罰金に処する。

一 第五条、第七条第一項(第十三条第四項において準用する場合を含む。)又は第十三条第三項の規定による届出をせず、又は虚偽の届出をした者

これに出てくる「第七条一項」というのは、早い話が「保管場所の位置を変更したときは、届け出る必要がある」というものです。

要するに、ウソの内容で車庫証明を申請した場合はもちろんのこと、一時的に住民票を移したり駐車場契約したりして申請し、その後もとに戻したりしても罰金が課される可能性がある、ということです。

sponsored link

車庫飛ばしの取り締まりは行われるのか?

結論から言えば、車庫飛ばしの摘発を目的とした取り締まり等は行われていません。

実際の路上ではいくらでも交通違反は行われているので、わざわざ車庫飛ばしの目星を付けて調査して…などということは普通は行われません。

大学生が親元を離れるときに、地元で購入した車や親の車を借りて進学先にそのまま持ってくることがありますね。

私の大学もそうでした。大学の駐車場には色々な他県ナンバーがあったものです。

ただ、本当は他県ナンバーの車が長期間あるというのはおかしいんですよね。

地元から進学先に車を持ってきたら、「使用の本拠」は変わるはずで、それにともなってその2kmであるべき「保管場所の位置」も変えて届け出をし直さねばならないんです。

そうすると、車を管轄する運輸支局が変わるので、ナンバープレートも変更しなければいけないのです。

つまり、他県ナンバーのまま住んでいるというのは明確な法律違反なわけです。

これはなにも県に限らず、地方自治体でもそうです。新宿区(練馬管轄)の戸建てに品川ナンバーの車がある、などと言うのは本来、おかしいのです。

でも、警察が他県ナンバーの車を呼び止めて取り締まる、などということは行われません。単に通りすがりだったり一時的に停めているいるだけの可能性もありますし、そもそも実害がほとんどないからです。

しかし、あくまで違反ではありますから、たとえば何か他の大きい違反をした場合など、なんで他県(他自治体)ナンバーなんだ?ということになり、それに関する罰金も併せて課されるということはあります。

合法的な車庫飛ばしは可能なのか?

ということで、車庫飛ばし自体はそれほど難しくなく行うことができ、実態としては取り締まりは行われておらず、実質的に罰金などが課される可能性も低いのです。

しかし、車庫飛ばしはあくまで法律違反であり、本来であれば罰金になるものである、ということを忘れてはいけません。

なんとか合法的に車庫飛ばしをするわけにはいかないのでしょうか?

「車庫飛ばし」それ自体が違法ですのでこの表現は変なのですが、たとえばどうしても品川ナンバーが欲しいなどという場合は…

 

 1.希望する地名ナンバーが取得できる所にワンルーム等を借りる。

 2.そこに住民票を移し「使用の本拠」とする。

 3.その2km以内に駐車場を契約して車庫証明を取る。

 4.その車庫証明を用いて車を登録する。

 5.実際にその「使用の本拠」に住む…とまでは言わなくても、週に数日はそこを使い、
   その近くに契約した駐車場を使う

5がミソで、この5をしないと結局は違法になってしまいます。
まぁコンセプト的にかなりギリギリかとは思いますが、この辺が落とし所かと。

これでも警察署がダメと言えば素直に従うしかない、ということはよく覚えておきましょう。

車を高く売るためには絶対に一括無料査定サイトを使おう

個人がなるだけ車を高く売る時に非常に有用なのが、ウェブによる一括無料査定です。

多くの買取店に一斉に査定してもらうことができますが、その際にそれぞれの買取店は他の店が付けた価格を知ることはできません。

するとどうなるか?

車を他の店に取られないように、低い査定額を出すわけにはいかなくなります。つまり競争原理を働かせることができるのですね。

一括査定サイトを使うに際して重要なのは、大手買取店が含まれている所を選ぶこと、そして必ず複数の一括査定サイトに登録することです!

このことで大手を含む幅広い買取店での査定額を把握することができ、より広く競争原理を働かせることができます。

理論上、可能な範囲での最高額で買取をしてもらうことができるようになるのです。

以下の2サイトが特にオススメです。
是非オトクに車を売却しましょう!

車査定なら一括査定.com

なんと、最大35社から一括査定!
個人的に、乗り換えの時はいつも利用しています。

ここなら、様々な車買い取り業者から簡単に複数の査定が出来るので、一 番条件の良い買い取り業者を選べます!

もちろん大手買取店も含まれていますので、非常に安心感があります。
オススメです!

>>「車査定なら一括査定.com」から無料で査定を依頼してみる

ズバッと車買取比較

車買取一括査定依頼[無料]

利用実績は実に100万人以上!

他と比べたとき、5万円以上の査定額アップを経験した人はなんと70%。

中には数10万円以上の査定額アップとなった例もあります。

私も必ず登録します!
オススメです!

>>「ズバッっと車買取り比較」から無料で査定を依頼してみる

コメント

タイトルとURLをコピーしました