医療保険に入ってないと不安だと思う人も多いかと思います。
確かに医療保険自体に全く意味がない、という事はないです。
ですが、意外と多くの方が間違った医療保険の利用の仕方をしています。
多くの人が医療保険に加入する理由
それはなぜか?
医療保険は入ってないと不安だという気持ちだけ先行してしまって、肝心の保険の内容を理解していないというパターンが多いからです。
ですので、医療保険に入っていても無駄な契約を知らない間に結んでいる場合があります。また、医療保険というのは実際は不要なケースも多いのです。
結局多くの人が医療保険に入っているのはそれが必要だから入っているのではなく医療保険に入ってないと不安だから入っているという状況です。
多くの人が、ガンなどの大病をしたら医療費がいくらかかるか分からない、という漠然とした不安があるというだけで医療保険に入っているのです。
テレビのコマーシャルなどで保険でガンに備えておくことが安心という意識が刷り込まれいてるわけですね。
医療保険にさえ入っていれば安心という誤解
しかし、医療保険に入っていても安心度が格段に上がるというわけではないのです。
確かに医療保険に入っている人の多くはそれで気持ちをかなり楽にできているとは言えます。しかし、だからといって医療保険に入る必要があるというのは言い過ぎです。
実際にガンになった時でも医療保険に入ってなくてもそこまで高額の治療費を払う必要はないからです。
実際は、いくらガン治療で高額な治療費が必要になっても、払うことになる金額は決して払えない金額ではないことがほとんどなのです。
それは、健康保険には高額療養費制度というものがあり、個人の収入に応じて自己負担せねばならない月の医療費の上限が決まっているからです。
たとえば月の収入が21万円~51万5,000円までの人なら、月に負担する医療費の上限は基本的に80,100円です。
(厳密にはこれに「総医療費から267,000円を引いたもの」の1%が加算されます)
これを知って驚いた方もいるのではないでしょうか。
ですので、誰もが強制的に加入している健康保険を使ってガン治療を受ければ、半年程度の入院治療でも医療費という点では50万円程度の支払いで済みます。
そのくらいの金額が払える備えがあるなら、特にガン治療のために医療保険に入る理由は薄いと言えます。
手厚い医療保険に入る前に、よーく考えよう
ガン治療のために余計な保険料を払う必要が本当にあるのかしっかり考えないといけません。
結局多くの人が医療保険に入っているのは、現実的にはこれに入っていれば医療費をカバーできるという目的にはなり得ず、自分の安心のために入っているのです。
実際は医療保険に入っていたからといって、ガン治療のために高額の費用を払わずに済んだ、という事には単純にはなりません。
高額療養費制度の利用と、さらに今まで払い込んでいた保険料を考慮して計算したとき、本当に得だったといえるでしょうか?手厚い保険であればあるほど、保険料は高くなります。
なので、手厚い医療保険に入る必要は実は高いとは言えないのです。
医療保険は、家系的な要素、実際に病気になった場合の料金シミュレーション、それらを十分に勘案して決定しましょう。
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