今の職場に悩み、転職を考えている人は多いもの。
でも、いきなり転職という選択をすることに尻込みしている人もまた多いと思います。
そんなとき、助けになるのは転職した人の体験談です。
多くの体験談を通して、転職した人の経験に触れて下さい。
中には似たような境遇の人の体験談もあるでしょうし、また様々なそれぞれの事情や置かれた状況についての経験談は、とても勉強になりますし、役立つはずです。
今回は介護職から未経験の一般事務職への転職を成功させた体験談を紹介します。
私は約10 年前の27歳の時に、NPO法人の介護職から企業の一般事務職へ転職をしました。
事務職への転職は自分が覚悟していた以上に大変で、転職後に悩むこともありましたが、結果的には転職して良かったと思っています。
私の転職体験談をまとめます。
転職を決めた理由
大学を卒業してすぐに、NPO法人のヘルパー派遣事業所でコーディネーターとして勤め始めました。元々大学時代からアルバイトをしており、やりたい仕事でもあったので楽しく働いていました。
しかし、介護業界はどこでも人手不足で、コーディネーターである私は、事務仕事をしながら、ヘルパーさんが見つからない派遣枠に入って派遣をこなす日々となりました。
夜勤もありましたので、昼夜、土日祝日問わず働き詰めとなりました。24時間365日派遣枠がありましたので、夜中に電話対応しなければならないことも多く、クレームの電話も多かったので、精神的にも体力的にもしんどく、ついには病気にかかり限界を迎えました。
24時間365日仕事中心の生活を今後長く続けることはできないと考え、転職を決意しました
事務職への転職活動
私の転職活動は、前職を退職してからとなりました。
前職は残業時間が多かった為、仕事をしながらの転職活動はできませんでした。
ハローワークでの転職活動
退職後にまずはハローワークで求人を探しました。
あまり良い条件の仕事はありませんでしたが、いくつか応募し、内定をもらうこともできました。しかし、内定後によくよく会社の口コミを見てみると、酷い口コミばかりで、ハローワークの職員にも改めて確認し、辞退しました。
ハローワークはあまり良い企業に出会った思い出がありません。
転職エージェント、求人サイトでも内定が出ず大号泣
次に転職エージェントサービスを利用しました。
職務経歴書の添削や面接のアドバイスなどをしてもらい、応募も簡単で非常に良いサービスでした。ですが、内定をもらうことは一つも出来ませんでした。
転職エージェントと並行して転職サイトの求人も応募しましたが、1件の求人に100名以上の応募者がいることが多く、全く内定が出ませんでした。転職エージェントと求人サイトだけで80社近く応募し、活動期間も半年を超えたにも関わらず、全く内定が出ず、一時期本当に心が折れてしまい、母親に大号泣しながら電話をしてしまいました。
あきらめずに多数のチャレンジをへて転職に成功
この時、都の就職相談センターの方に、事務職は人気が高いからあまり悲観してはいけないと背中を押してもらい、何とかまた転職活動を再開させることが出来ました。
今度は、派遣会社の紹介予定派遣をメインに応募することにして、数多く当たった結果、事務職として採用が決まりました。
転職後の悩み
転職してから、初めての企業勤めと初めての事務職の仕事を覚え、前職のように四六時中仕事と向き合う必要もなくなり、とても充実していました。
スキルアップを望めないのではないかという不安
1年も経つと一通りの仕事はこなせるようになりましたが、同時に、この事務職の仕事がこれ以上スキルアップを望めない仕事だと感じるようになりました。
いわゆる支店の事務で本社の指示通りにこなす仕事が多く、最初から最後まで一貫して業務を担当することが出来ず、転職してもアピールできるようなスキルが身についていませんでした。
加えて、総合職に比べると給与も低く、給与がアップする可能性はほぼありませんでした。
仕事自体は好きでしたが、今後の自分のキャリアを考えるととても不安でした。入社前は、支店のことは何でも任せてもらえるということだったので、様々なスキルを幅広く身につけられると考えていましたが、実際は本社が重要な局面を処理していました。
転職活動中、内定がほとんどもらえなかったので、内定が出た会社に飛びつきましたが、もっと入社する会社を吟味するべきだったかなとも思いました。
転職は成功だった
入社して3年ほど、このままで良いのか、もう一度転職するべきなのかと悶々と悩み続けていましたが、気づけば早10年が経ち、この会社に入社出来て良かったと今では思っています。
状況が変わり、スキルアップのチャンスをつかむ
というのも、入社して3年以降は、組織が拡大や縮小をした為、業務内容が変化したのです。事業所の引っ越しで勤務地も変わりました。組織拡大に際して、本社の業務も一部任せてもらえるようになったり、引っ越しでは事務所移転業務にも携わらせてもらいました。様々な経験を積み、スキルアップのチャンスを掴むことができました。
さらに、6年後、異動によりグループ会社で営業事務を担当することになりました。これまでの庶務業務とは異なり、スピードやお客様対応を求められる業務に携わり、新たな経験を積み、挑戦を続けています。営業事務としてもうすぐ4年目を迎えるのですが、今では総合職へのキャリアアップの打診をいただいています。
一般事務職への転職活動を通して感じたこと
転職してから3年程は会社選びを失敗したと考えていましたが、ある程度基盤がしっかりとした会社で、一般職とは言えども、グループ会社間で様々な業務経験を積むことができ良かったと感じています。少なくとも、前職のような仕事中心の生活を強いられることはなく、転職活動自体は辛かったけれど、転職して良かったと思っています。
未経験からの事務職への転職は、想像以上に辛いものでした。
やっとの思いで転職しても、給与が低く、スキルアップできるかどうかもわからない、割に合わない仕事だと感じたこともあります。
ですが、結果的には、会社の拡大や縮小などの変化に合わせて様々な業務経験を積むことができました。何と言っても、オンとオフの区別が付き、長く働きやすい事務職に就けたので、私の転職は大成功だったと感じています。
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