今の職場に悩み、転職を考えている人は多いもの。
でも、いきなり転職という選択をすることに尻込みしている人もまた多いと思います。
そんなとき、助けになるのは転職した人の体験談です。
多くの体験談を通して、転職した人の経験に触れて下さい。
中には似たような境遇の人の体験談もあるでしょうし、また様々なそれぞれの事情や置かれた状況についての経験談は、とても勉強になりますし、役立つはずです。
今回は保育士の転職についての体験談を紹介します。
保育士としての生活
20歳のときに就職した私が転職を考えたのは今から約2年前のことです。
当時の私は22歳で、地方の某認定子ども園にて保育教諭として働いていました。規模も大きく、キリスト教保育であったことや歴史のある園であったことなど、色々なことが相まって、日々の業務は本当に忙しく、毎日数時間の早出出勤やサービス残業、帰宅後の持ち帰りの業務、休日返上で働くということは当たり前の環境でした。
保育関係の仕事は激務であることはよく聞く話かもしれませんが、社会人になって初めての職場だったということもあり、周りの環境を知らない私はそれが当たり前だと思って、日々与えられた業務に没頭していました。
給料も今思えば仕事量には見合わないもので、決して高くはなく、実家暮らしであったからやりくりできていた金額でした。(保育関係の仕事が低賃金であることも有名ですよね)
それでも私にはここしかないと思い込んでしまっていたのです。
交際していた彼の就職をきっかけに転職活動を開始
毎日繰り返しの日々を過ごす中で、私の転機になったのが仕事を初めて1年半年ほど経った頃。当時交際していた彼が他県で就職することが決まりました。
付き合いも長く、付き合いを続けていく中でお互いが結婚することを考えていましたので、私は今の仕事を辞めて他県に引っ越す彼についていくことを決めました。
今思えば、当時の私のこの判断は正しかったのだと思います。
ですが、職場に対しても業務内容に対しても特に大きく不満があった訳でもなく、辞めたいと思っていた訳でもない、やむを得ない転職。保育教諭という仕事にやりがいを感じていましたし、小さい頃からの夢だったこともあり、引っ越し先でも探していたのは保育関係の仕事でした。
保育士専用のウェブサイトを利用して職場探し
保育士専用のサイトも利用しました。
慣れない土地で右も左も分からない私にとって、この保育士サイトの存在は本当に大きく、自分の希望に応じた保育園を提案していただきました。
7月の初めに引っ越しましたが、サイトを利用し、7月中旬には面接を行い、その後すぐに採用、8月の初めから勤務開始という流れになり、とんとん拍子で新しい勤務先が決まりました。
きっと自分1人では今の保育園は見つけられなかったと思いますし、たくさん苦労してたくさん時間もかかってしまっていたと思います。
新たな職場で、自分の理想の働き方ができるように
保育教諭としての経験があったため、新しい職場での不安は私自身あまり感じていませんでした。また、今の保育園は前の園とは違い小規模保育園で子どもも少なく、ゆったりとした生活を送ることができるというのも魅力的な点で、働くことが楽しみだったほどです。
毎日業務に追われ、子ども一人ひとりの姿に目を向けることすら難しかった過去の私。
ですが今の園では、子ども一人ひとりに寄り添い、個人に合った援助を考え、子どもと過ごす毎日を楽しんでいます。
本来、自分が思い描いていた保育士像が、いつのまにか働いていく中で在り方が変わってしまっていた私。そんな中、転職し、すべての環境をリセットし、改めて自分がなりたい保育士像について考え直すきっかけにもなりました。今の保育園では、私が思い描く私のしたかった働き方をすることができています。
やむを得なかった転職でしたが、結果として自分に合った保育を行うことができるようになり、給料も上がり、日々の業務もずっと軽くなりました。
それに伴い経済面、精神面、仕事面など様々な部分で余裕ができ、今は彼と結婚し毎日幸せな日々を送っています。あのとき仕事を辞めることをせず実家に留まっているままだったら、現状に満足し彼についていくことへの覚悟ができなかったら、きっと今の幸せもなかったのだと思います。
転職を考えている人へのアドバイス
現状に満足しているからこそ、その状況が変化してしまうことへの戸惑いだったり不安感だったり、色々な思いがあるかもしれません。でも大変なときこそ大きく変わるとき。
あえての転職をおすすめする訳でもありませんが、転職を考えている人がいるのであれば、それはきっとその人にとって大きな一歩になることと思います。
迷いや不安、期待や楽しみなど、人それぞれ感じることは様々かと思いますが、現状に不満があったり、私のように転職しなければならないタイミングであったりする人は、転職してみるのも１つの手段だと思います。
転職が逃げ道ではなく、新たなステップへの第一歩であることを私の経験を通して伝えることができたら嬉しい限りです。
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