レーザーを使った医療脱毛
医療脱毛はレーザーを照射し毛母細胞を破壊することで永久的に毛を生えなくさせるものです。
このレーザーを利用した施術は医療行為にあたり、医療機関でしか行えず、医療脱毛は医師のいる病院でのみ受けられます。
また医療脱毛は基本的に体のどの部位でも可能です。ですが、粘膜部分の施術は控える場合もあり、それは病院やクリニックごと方針の違いがあります。
永久脱毛できるまでの施術回数は?
医療脱毛をしても1回の施術で永久的な脱毛効果を得ることはできません。
永久的に脱毛するには複数回の施術が必要となりますが、その理由は「毛周期」と呼ばれる毛の生え変わりサイクルにあります。
毛は4つのステップを繰り返し生え変わりますが、すべての毛が同じタイミングではえかわってるのではなくて、毛穴ごとに異なったタイミングでサイクルが進行しています。
たとえばある毛穴が成長期にあっても、すぐ隣の毛穴は休止期に入るケースがあるのですが、レーザー照射で効果があるのは成長期の毛母細胞だけです。そのため1回施術してもしばらくして休止期にあった別の毛穴が成長期を迎えて、そこから新たな毛が生えるケースが大いにあります。
結局すべての毛を完全に脱毛するには成長期にある毛根が全てレーザー照射を受ける必要があるため、複数回の施術が必要なのです。
完全に成長期の毛穴ががなくなるまで必要な回数は個人差があります。
一人ひとり毛周期が異なっていますし、元から毛の量、濃さによっても違いがあり、一概に何回が必要、とは言えません。
サロンで行われる美容脱毛、光脱毛
サロンで行われるのはレーザーではなくて光脱毛ですが、これは医療機関ではないエステサロン・脱毛サロンはレーザー機器をつかえないためです。
光はレーザーより照射のパワーが弱く、毛根にダメージ与えることはできても破壊まではできません。なのでサロンが施術する光脱毛は毛を一時的に減らすことはできますが、永久的になくすことは難しいのです。
レーザーによる医療脱毛ができない場合
妊娠中の施術は基本NGです。レーザー照射が妊婦やお腹の赤ちゃんに直接的な影響をあたえる可能性は低いのですが、妊娠中はホルモンバランスが乱れやすく毛周期も不安定となり、脱毛効果自体も得られにくくなるケースがあります。もちろん肌に負担をかけるケースもあるため、そうしたリスクがある行為は妊娠中に避けるべきです。
生理中のVラインなどの施術を断る理由は衛生面です。
VIOライン以外への施術は生理中でもできますが、生理前後などはその周囲が敏感になって痛みを感じやすいので注意が必要です。
ニキビやアトピー性皮膚炎がある場合、特に施術の障害にはならないことが普通です。レ-ザー照射によってニキビ、アトピーが悪化することは通常ありません。
病院は一人ずつの肌の状況に合わせてレーザーのエネルギーレベル調整をして肌に負担かからない施術をしています。肌の状態に不安がある場合は、担当医に相談してみましょう。
レーザーによる脱毛を受ける前の注意
初回施術時はできれば1週間ほどムダ毛の処理をしていない状態で来院しましょう。医師はその人それぞれの本来の毛の量などを見て、レーザー照射の強さや回数を調整します。
2回目以降は、来院前にシェービングで毛の処理をします。
ただし毛抜きを使うのはダメです。
レーザーは黒色に反応して効果が出るため、毛抜きで毛根から抜けた状態になるとその効果が薄れてしまいます。施術後に毛が生えたらシェーバーで処理しましょう。
その後も毛抜きで処理するのはやはり勧められません。脱毛後の敏感な肌には負担ですし、やあり次回照射で効果が得にくくなります。
脱毛施術後の肌は敏感で乾燥しやすいので、しばらく日焼けに注意しましょう。日焼け止めをしっかりぬったり肌露出しないなどの工夫をしてください。施術後にはまた、保湿剤をよく使用して乾燥させないようにするのが大事です。
これらの特徴、注意点に十分留意し、安全で効果的な脱毛を受けるようにして下さいね。
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