車の個人売買では当然、お金がやり取りされます。
その際の税金はどうすべきでしょうか？
知らなかったでは済まされないのが税金です。
申告すべき所得を申告しなかった場合は、知っていた・いなかったに関わらず重いペナルティが課されます。
知らなかったは通用しません。
知っておくことが義務なのです。
車を売却して税金を支払うべきケースは？
まず大前提として、税金は譲渡益に対してかかります。
譲渡益というのは、売却価格が購入時価格よりも上回った場合に得られるものです。
早い話が買ったときより高くなった場合のみ税金を支払う必要が生じてくるということです。
でも、新車でもナンバーが付くだけで価値が6掛けになってしまうと言われるのが車です。
買ったときより高く売れるなんてことは滅多にないわけです。
よって、車を売却したときに税金がかかる、すなわち譲渡益が出る場合は極めて少ないと思っていて良いでしょう。
後で詳しく解説します。
税金を支払わなくて良いケースは？
譲渡益が出ない場合
これは先程解説しました。
早い話が買った時よりも高く売れない限り、税金はかからないのです。
ほとんどの車がこれに該当します。
通勤用の車である場合
通勤に使っている車は生活に必要な「動産」とみなされ、課税対象になりません。
国税庁のウェブサイトには以下のような記載があります。
資産の譲渡による所得のうち、次の所得については課税されません。
(1) 生活用動産の譲渡による所得
家具、じゅう器、通勤用の自動車、衣服などの生活に通常必要な動産の譲渡による所得です。
しかし、貴金属や宝石、書画、骨とうなどで、1個又は1組の価額が30万円を超えるものの譲渡による所得は課税されます。
ただ、そもそも通勤に使うような普通の車を売った時には、譲渡益は通常、出ません。
希少な超高級スポーツカーを通勤に使っていたような人であれば譲渡益が出る可能性がありますが、そういう種類の車が通勤に使用していた車として税務署が認めてくれるかどうかはケース・バイ・ケースになります。
このようなケースでは税理士や税務署に相談した方が無難です。
税金を支払うべきケースは
税金は譲渡益にかかり、そして通勤用の車であれば譲渡益が出ても税金はかかりません。
つまり税金がかかるのはそれらに該当しない場合、すなわち
買った価格よりも車が高く売れて、しかも通勤用の車でない場合
に税金がかかります。
ただ、ほとんどの車は買った時より高く売れることはありません。
あるとすれば、フェラーリやランボルギーニを始めとしたスーパースポーツの特別限定車や、それらよりもさらに高価で台数も少ないエキゾチックカーと呼ばれるスーパーカー（ブガッティ・ヴェイロン、パガーニ、ケーニグセグなど）、あるいはクラシックとして骨董的価値が出てきた車などでしょうか。
また限定車などでなくても、スーパースポーツの新型車は発売開始当初は品薄になり、納車まで2〜3年待ちなどになることもあります。つまり車が十分に行き渡るまでは品薄状態となるので、その間は新車価格よりも中古車価格が上回るのです。そのような場合は譲渡益が出る場合もあります。
ただし、譲渡益は50万円までの特別控除があるので、譲渡益が50万円以下であれば課税されません。
車の個人売買における譲渡益を計算する方法
前述のように車の売却で譲渡益が出るのはレアケースではありますが、以下に計算の方法を載せておきます。
車の所有期間が5年以内か、それ以降かで所得の計算方法が変わってきます。
5年以内の所有→ 短期譲渡所得
譲渡所得 = 譲渡価額 – (取得費 + 譲渡費用) – 500,000円
なお取得費は諸経費も込みで、自動車の購入にかかった価格を指します。
5年超の所有→ 長期譲渡所得
譲渡所得 = （譲渡価額 – (取得費 + 譲渡費用) – 500,000円）x 1/2
つまり、譲渡所得は所有期間が5年超なら半分として良いということですね。
もし譲渡益が出るなら5年超所有してからの方が税金面では得ということになります。
個人売買も良いけれど、もっと高く売る方法があります
個人売買の良い点は、中間マージンが無いぶん買い手は安く買え、売り手も高く売れることがある、という点にあります。
また、古かったり故障していたりしても、その車のマニアが買ってくれるという場合もあります。
とはいえ、適正価格（相場）を個人が自分の判断で決めるのは難しいものです。
本来であればもっと高く売れたのにも関わらず安く売ってしまったら悲しいですよね。
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それらの査定額よりも高い価格を提示されたら個人売買をすれば良いのです。
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